各地のめぞんポイント

Update : 1999.2.14


1.西時計坂駅のモデル?の清瀬駅
2.別れの18番ホーム
3.保母試験(1次)の会場(早稲田大学)

4.保母試験(2次)の会場(練馬高等保育学院)

5.五代とこずえがキスした場所?

6.アニメ版時計坂駅のモデル?


1.西時計坂駅のモデル?の清瀬駅

 
清瀬駅南口
(1997.12.27)
清瀬駅構内
(1997.10.7)

 原作41話『誤解の方程式』19、20ページ目で彩子と五代の関係を誤解した響子が、追いかけてきた五代に冷たいせりふを吐いてそのまま去ってしまう「西時計坂駅」。モデルは実際に東久留米駅の西隣にある清瀬駅ではないでしょうか。駅舎が橋上式である(=改札からホームへ階段で下りていく……19ページ目最下段カット参照)ところなども条件を満たしています。上左写真は駅南口、上右写真は池袋方から望んだ構内です。

 
(1997.12.27) (1997.10.7)

 上左写真は『誤解の方程式』ラストカットを再現したもので、線路の北側から、池袋方を撮影したものです。原作では右手にホームの端も描かれていますが、そのポイントは現在立入禁止となっていますので、一番近い場所から撮影しました。写真の右側、線路に向かって斜面になっているところが決め手の証拠です。
 上右写真では、響子の乗った電車を情けなく見送った五代の視点を再現してみました(笑)。こちらの撮影場所は清瀬駅上りホーム、池袋方の端です。


2.別れの18番ホーム

 
大宮駅新幹線ホームの駅名板
(1998.8.2)
18番線に停車する「あさひ」
(1998.8.2)

 原作64話「別れの18番ホーム」で、一刻館から新潟に帰るゆかりばあちゃんは大宮駅から上越新幹線の特急「あさひ」に乗車します。この当時、東北・上越新幹線は反対運動で上野-大宮間が開業できず、暫定的に大宮駅で折り返し運転を行っていました(上野開業は1985年3月14日)。一行は恐らく時計坂から、時計坂-(西武池袋線)-池袋-(山手線)-上野-(新幹線リレー号or京浜東北線)-大宮というルートをたどったと思われます。(*1)

*1  「別れの18番ホーム」11ページ目の最後のコマで、向かい側のホームの駅名標から五代たちが「上り(池袋行き)」のホームにいることが分かります。

 
新型表示器(新幹線ホーム)
(1998.8.2)
旧型表示器(埼京線ホーム)
(1998.8.2)

 64話15ページ目にはホームの発車案内表示器が描かれています。新幹線ホームの物は最近流行のLED表示方式のものに取り替えられていますが(左写真)、地下の埼京線ホームに作中とほぼ同型の機械がそのまま使われていました(右写真)。

 
宴会スペース
(17番線側からの撮影です)
(1998.8.2)
去りゆく「あさひ」(^^;
(1998.8.2)

 架線事故で止まってしまった電車は一向動かず、ヒマを持て余した住人はホーム上に新聞紙をひいて宴会を始めてしまいます。その場所が、売店との位置関係からおおよそ推定できます(左写真)。ホームの新潟寄り、2つの階段に背中合わせの格好ではさまれたスペースです。そして右写真はお約束、五代君視点からとらえた「去りゆくあさひ」です(笑)。


3.保母試験(1次)の会場(早稲田大学)

 
大隈講堂
(1998.9.30)
8号館(西側より)
(1998.9.30)

 原作138話「きざし」で、五代君はその前夜、響子さんにひっぱたかれたショックを引きずったまま保母試験を受験します。会場のモデルとなったのは早稲田大学。138話15ページ目に特徴のある大隈講堂のカットがありますからお分かりの方も多いことでしょう。
 しかし、その次のカット、実際に試験の行われた校舎がどこかご存じの方は少ないでしょう。早稲田大学のOBであるFumio Satoさんの指摘により、この建物が西早稲田キャンパスの8号館であることが判明しました。建物の外観も、右側の木の様子(作中では「試験会場」の看板が立てかけられていた)もそっくり同じです。

 
301号教室を前から
(1998.9.30)
301教室を後ろから
(1998.9.30)

 さらにSatoさんが会場内のカットと実際の教室の様子を照合して下さった結果、試験室がどこかも特定できました。それがこの「301教室」です。左側の写真、鴨居部分に張られたパネルの様子が原作とそっくりそのままです。

 Satoさんによれば、学内は外部の人でも立ち入りは自由だそうです(私もそれを利用して取材しました)。また、この建物は取り壊しが決定しているとのことで、もし見たい方はお早めに行かれた方がいいと思われます。ただし言うまでもないことですが、授業のじゃまをしたり、大学の方にご迷惑をかけることのないように気をつけて下さい。


4.保母試験(2次)の会場(練馬高等保育学院)

 原作144話「わかってください」で、五代君は2日前にこずえちゃんにキスされたことを気にしつつ、保母試験(2次-実技試験)を受験します(しかしこの人こればっか……笑)。
 会場のモデルとなったのは「練馬高等保育学院」。西武池袋線大泉学園駅から、駅前通りを富士街道に向かって南下したところにあります。私自身はまだ実地に行ったことはないのですが、YASUDAさんが写真を撮影して送って下さいました。

 
練馬高等保育学院
Photo by YASUDA
表札をアップで
Photo by YASUDA

 ところでこの学校、現在は表札にも書いてあるとおり「練馬高等保育学院」という名前のようですが、私の手元にある1981(昭和56)年版の地図を見てみると「練馬高等保母学院」と書いてあるのです。一体いつ名前を変えたんでしょうね。


5.五代とこずえがキスした場所?

  JR新宿駅北側
(1997.10.7)

 原作143話『戸惑いロマンス』19ページ目、こずえが作戦勝ち(笑)で五代にキスした場所は、ここじゃないかと思ったんです。写真を見ればお分かりの方もおられるかと思いますが、JR新宿駅北側のガードです。キスの瞬間に電車が通る背後のガードの形がほとんど同じであり、ガードに取り付けられている車線表示の看板もしっかり描かれています。ただし、問題のカットには西武電車とおぼしき車両が描かれていますが、ここにはJRの車両しか通りません。
 ところがここ、人通りがめちゃめちゃ多くて、とてもキスするような雰囲気の場所じゃないんです。さらに、キスした二人を響子が見下ろしていた高台も見あたりません。ですからやっぱり違うのかなとも思うんですが、18ページ目でこずえが「いいんだー、久しぶりに五代さんの顔見れたし」と言うコマのバックなんか、本当にこことよく似てるんですよ。どなたか、この謎を解いてくださる方はいませんかー?


6.アニメ版時計坂駅のモデル?

  JR武蔵小金井駅
(1998.7.8)

 これはJR中央線の武蔵小金井駅(南口駅舎)です。M.Sさんのご意見を参考に取材しました。細かい部分に相違はありますが、建物の大きさといい、柱の細さの感じといい、そっくりと言える代物です。ただ、M.Sさんのご意見では国分寺駅も問題にされていたのですが、この駅は現在駅ビルになってしまい、以前の様子がどうだったのかはもう知る由もありません。


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