時計坂`97
~移りゆく街並み~

Update : 1999.11.23


 東京都東久留米市。池袋駅から西武線準急で20分と少し、かつて高橋先生が住まれたこの街が、時計坂のモデルになりました。駅が、商店が、何気ない路地が、そして街の雰囲気全体が「めぞん一刻」という作品の中に取り込まれ、「時計坂」の名前で全国の人々に知れ渡りました。今、その街並みはどうなっているのでしょうか……。
 もちろん、東久留米ばかりが時計坂のモデルではありません。しかし、東久留米の街並みが時計坂の雰囲気をもっとも典型的に、色濃く残していたのもまた事実です。その街並みの変化の向こうに、「いまの時計坂」の姿をも見ることができるのではないでしょうか。
 連載終了からはや10年、連載開始から数えれば17年の歳月が流れ、街はどのように姿を変えたのか……管理人が見てきたそのありさまを、みなさまもどうぞご覧ください。


※このページは、「飛鳥杏華のホームページ」の「時計坂写真集」との連動企画(笑)です。写真の解説なども「時計坂写真集」の記述を元に書いていますので、ページをご覧になる前に、ブラウザウィンドウをもう1つ起動させた上で「時計坂町簡易マップ」にジャンプし、2つを同時にご覧になることをおすすめします。画面を広くできる方はウィンドウを横に並べてご覧になるといっそうわかりやすいでしょう。
(↑この操作、Netscapeならリンクを右クリック or control+クリックでコンテクストメニューを出して「新しいウィンドウでリンクを開く」を選べば簡単ですね。最近気が付きました。IEは……どうするんだろう。うちのマシンに入れてないんで分かりません。ごめんなさい)

※(MAP-*)の表示は、「時計坂町簡易マップ」の見出しに対応しています。


第1章
めぞん一刻関連ポイント

1.東久留米駅北口
2.文具店店先の電話
3.青果店たちばな跡
4.洋菓子のSun Merry跡
5.茶々丸のモデル?のパブ緒暮路
6.五代が友人の部屋探しをしていた不動産屋
7.響子さんと朱美さんが利用した美容室


1.東久留米駅北口駅舎(MAP-A、B)

 
駅舎外観
(1997.12.27)
駅舎内部
(1997.12.27)

 原作6話『サクラサクカ!?』6ページ目、原作29話『私は負けない!』18ページ目などで出て来ます。外観は連載当時、さらには`88年の写真からもほとんど変化はありません。駅の池袋寄りには橋上式の駅舎が作られてすっかり様子が変わっていますが、北口(所沢寄り)の方は改良らしい改良はされていません。ただし内部は右写真の通り、自動改札機が設置されて少々殺風景になっています。
 現在、西武鉄道では練馬から石神井公園までの複々線化工事を行っていますが、今後も輸送量が伸びるようであれば東久留米駅に追い抜き設備を作る、あるいは所沢まで複々線を延ばす事も考えられているようです。その場合、この北口駅舎は線路用地にかかりますので十中八九取り壊されることになります。この計画はまだ具体化しているわけではありませんが、北口の利用客が減少していることもあり、この駅舎の未来は決して明るいものではありません。

  狭山そば跡
(1997.10.7)

 北口駅舎から一見はさんだ東隣には、『サクラサクカ!?』でゆかりばあちゃんが初めて時計坂に来たときにそばを食べていた「狭山そば」があったのですが、新駅舎ができて客が減ったのか、現在はご覧の通り閉店しています。


2.文具屋店先の電話(MAP-C)

 
(1997.12.27)

 原作15話『複雑夜……』5ページ目、こずえが初登場する場面で、五代が電話をかけていたポイントです。建物のひさしに書かれた文字(「STATIONER`S」と書かれています)、たばこ自販機の上のテントなどが決め手です。


3.青果店たちばな跡(MAP-D)

  (1997.10.7)

 `94年当時ですでに建物が建て替えられていましたが、現在はさらにテナントが入れ替わっています。ちなみに1階が牛丼屋、2階がお好み焼き屋です。


4.洋菓子のSUN MERRY跡(MAP-E)

 
(1997.10.7)

 こちらも`94年当時ですでに廃業していましたが、建物自体はそのままで、現在はマクドナルドとなっています。管理人はここで遅い昼食をとりました(笑)。


5.茶々丸のモデル?のパブ緒暮路(MAP-G)

  パブ緒暮路跡
(1997.10.7)

 建物はご覧の通り、外壁がかなりボロくなってはいましたが残っておりました。この写真だけ見てるとどうということのないように見えますね。ところがこいつを反対のアングルから見るとこうなるのです。

  (1997.10.7)

 敷地をコの字型に囲むようにしてビルの建設が始まっていました。そして店も駅西側の線路沿いに移転していまして、この建物は空き屋になっているようです(その後、12月27日に訪問した時点では建物は現存しており、ビル工事の影響もとりあえずはないようでしたが、使われていないらしき様子は相変わらずでした)。


6.五代が友人の部屋探しをしていた不動産屋

  鶴見ハウス
(1997.12.27)

 原作39話『事件』4ページ目で五代が友人の部屋探しをしていた不動産屋です。ガラスに張られたチラシの数が少ないような気がするのは、やはりバブル崩壊の影響なのでしょうか……?


7.響子さんと朱美さんが利用した美容院(MAP-I)

 
(1997.12.27) 美容院ThreeF
(1997.12.27)

 原作34話『SOPPO』18ページ目で、響子さんと朱美さんがばったり出会う美容院の、モデルといわれている建物です。左がビルの3階にある店の入口、右がビルそのものの入口です。ビル入口の様子は19ページ目のコマとそっくりですが、その右手に描かれている喫茶店の入口は、現在は銀行のATMになっています。

 
(1997.12.27)

 喫茶店のある3階のバルコニー部分。18ページ目の最初のコマにちょっと似てはいます。ただしひさしがない、手すりの形も似ていない、この部分には別の事務所が入居している、など、同じ場所だというにはちょっと問題の多いカットです。


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